2007年 03月 12日
ういろ餅 和た与 創業文久3年(1863年)  (滋賀県近江八幡市)

「和た与」のういろ餅

私がこれに出会ったのが10年ほど前でした、今日、久しぶりに食べましたが変わらず、うまいです!
140年続く老舗でありますが、この味を守るのに壮絶なドラマがあったのです。
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和た与(わたよ)の看板、5年前に新しくされました。それには事情があります、漏電による火災で店舗を焼失されたのです。同時に奥さんと子供さん(3人)もお亡くなりになりました。
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今の店舗がこれです。

ご主人はショックで味覚、臭覚をうばわれ、後を追うことも考えたそうです・・・・・・
そんな中、早々にお父さんはお店を再建しようと、焼け跡から使える什器を運び出したそうです、毎日、毎日。最初は「大事な家族が死んだのに」と考えていたらしいのですが、老いた体で黙々と働く姿を見ていて「のれんをたたんだらあかん!」という気持ちが湧いてきたそうです。
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ういろ餅です

そのときの心境をこう語っておられたそうです
「父にしても大切な嫁やかわいい孫、将来の跡取りを失ったショックは相当なものに違いない。その悲しみと一生懸命に闘いながら、黙々と老いた体を動かしている。そう思い直して眺めた父の後ろ姿からは、どうか息子の私に立ち直ってもらいたい、という親心がひしひしと伝わってきて、私の目頭は思わず熱くなるのでした」
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白と抹茶の混合を買いました(500円)

その後、店主の応援団が次々とあわられ、何より、「和た与」のういろ餅の絶大なファン(私もそうです!)が再開を願い、それが励ましにもなったようです。そして、1年後やっとの思いで再開されました。(いの一番に買いに走った事を思い出します)
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ういろ餅は米粉からできています。その米粉からいかに甘味、旨みを引き出すかが勝負です、それが熟練した伝統技法によるものです。砂糖はほんの少しで主張していません。
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昔のまま、いやそれ以上です。安心した。
このういろ餅は我が家では大人気で壮絶なバトルとなります  お~い、のこしといてくれよ~お父さんの分。
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店主のブログを見ていると、どうやら再婚されたようですね、当時まだ30代で若かったからね。
着実に新しい人生を、新しい道を歩んでおられるようです。それが、このういろ餅にでていると思います。

おまけ写真。近江商人屋敷街です、お店から歩いて1分とところにあります。
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参考HP  http://www.watayo.com/
       http://blog.mag2.com/m/log/0000145862/107500552.html

この内容は、当時の新聞やNHKの特集で覚えている内容や、「致知」2006年8月号からの情報を元に書いています。
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# by guwaguwa58 | 2007-03-12 00:11 | 老舗 | Comments(9)